北九州市長北橋健治 様       2012(平成24)年530

8114305 福岡県遠賀郡遠賀町松の本5-2-9   
    斎藤利幸法律事務所             
    市民グループ「避難者お話会」      
     代表河内里恵/村上聡子     
同代理人弁護士 斎 藤 利 幸
TEL 0932936111
      FAX 〃 8010
タウンミーティングに関する要望書

   冠省 私たち市民グループは、今回の震災廃棄物の広域処理に対する北九州市の方針に対し、様々な疑問を提示し、これに対して市長との意見交換をずっと求め続けて参りました。がれきの試験焼却前には、秘書室を何回も訪れ、これを知った市民や、近隣諸市・県民も駆けつけてくるといった状況にあります。
  この度、市長とのミーティングが実現しますことは、これを切望してきた私たちの願いが届いたものと受け止め、深く感謝申しあげる次第です。ありがとうございます。
ところで、ミーティングのあり方ですが、市長としての経過説明等があるのはやむを得ないところですが、問題は、意見交換の時間を十分に確保して欲しいということです。
この問題に対する市民の関心は極めて高く、多くの質問が予想されます。この様なことは、対話をして市民の理解を得る、市側としても歓迎すべきことと思料されます。
又我々としても、これまでの活動の中で、いろいろな問題を把握しており、この様な疑問について納得のいくお答えを頂きたい、あるいは、共に考えていきたいと思っております。そのためにも十分な時間の確保をお願いします。
もとより、我々はこの場を対決の場とはとらえておりません。市と市民との理解を深める、得がたい機会であると思います。質問を途中で打ち切られたり、まともな回答をしないというようなことでは、かって、相互不信に陥ってしまう危険性もあります。
そうは申しましても、開始時間が18時半とされておりますので、21時までやっても終了しないという事態も予想されないわけではありません。それでも無期限でやれとは申しません。出来るだけ近い日に、続きの意見交換をやる機会を設ける等、お考え下さい。
以上を踏まえ以下の要望をさせて頂きます。

1 遅くとも、次週末まで(出来れば69()10())に、継続のミーティングを準備して頂きたい。休日の開催は、市民にとって不可欠と思われる。66日も、午後の6時半からと、市職員の執務時間外に予定されているのであるから、土・日曜日に開催するのに事務的な支障もないはずです
2 時間も午後の早い時間にして頂きたい。
3 質問と回答は11答主義にして頂きたい。
  沢山の質問を一度にやり、回答もひとまとめにすると、折角聞きに来ている市民が理解できない。裁判所では完全な11答主義でなされています。これは裁判官でさえ沢山の質問等がなされると理解が困難になるためです。まして、質疑になれていない市民が一括質問、一括回答で理解できるとは思われません。
  あくまでも本ミーティングは市民の理解に資するためのものであるから、一般市民に分かりやすくするあらゆる工夫がなされるべきです。これは、市()のお考えを市民に理解して頂くためにも、不可欠と思料します。
(1) 司会の方も、出来るだけ深められた議論の出来るように、意見交換の妨げにならないようご配慮下さい。ことに、議論が白熱しているのに「時間だから」とか「他にも質問者がいるから」などといった質問の流れを切るだけの進行はやめて頂けますようお願いします。
    (2) どうしても質問者を替える必要があると考える場合には、市民に同意を得る(拍手の多寡で決める)など、ご配慮願います。
5 我々は、散々要求し、ようやく実現できる、大変貴重な機会ですので、九州電力に見られたような、いわゆる「やらせ質問」などは、道徳的にも、時間的にも、絶対になされませんよう、念のため指摘させて頂きます。

要するに、市としても市民の理解を得られる良い機会ではないでしょうか。真に実りあるミーティングを実現して頂きたく、要望する次第です。
巷には、物々しいガード体制もあるのではないかなどと噂されております。それは市側のお考えの問題ですが、少なくとも我々市民グループとしては、議事進行を妨害するために、大声を張り上げたり、激しくやじる、はたまた暴力行為に及ぶなどという事態は、一切ないと確約いたします。

なお、別紙の通り、三島市の説明会においては、賛成派が反対派の住民を突き飛ばして傷害を負わせるという不幸な事件が発生しております。公正な意見交換を確保し、こうした不測の事態に備えるためにも、U-stream中継など、会場に行かなくても市民が容易に見聞できるよう配慮お願いいたします。そして、お互いに心の防御を解いて、忌憚のない意見交換の場となり、相互に理解し合える場とし、最終的には市民の理解に資する場となりますよう、宜しくお願いし、要望申しあげます。
以 上