北九州市議会 様
震災がれき受け入れについてのアンケート
各記、ア~ウを選択し、理由を簡単にお答えください。その他については理由などをお書き下さい。
1)がれき受入れに対して
①北九州市が被災地石巻市のがれきを受入れることに
ア)賛成
イ)反対
ウ)その他(理由
2)被災地における広域化の必要性について
①被災地石巻市では
●がれきの総量が616.3万t(うち可燃物は124.6万t)から445.8万tに減り、
可燃分も減っている(環境省資料)
●仮設焼却炉が5基(一基300t/日)が8月までに完成する。
●石巻のがれき616.3万tに加え、女川町と東松島市を含めて680万tの
がれき処理を地元の「鹿島JV」が落札し、すでに現地処理が始まっている。
以上の3点についてご存知でしたか?
ア)知っていた
イ)知らなかった
ウ)その他(
② 2-①の事実を見ると、石巻の瓦礫は宮城県内で処理でき、広域化の必要はないと言えますか?
ア)必要ないと言える
イ)宮城県知事は広域化が必要だと言っているのだから必要だ
ウ)その他(
3)「(仮)緑の防潮堤プロジェクト」について
①北九州市は、被災地で検討されている瓦礫を焼却しないでできる
「(仮)緑の防潮堤プロジェクト」に関し問題点の一つに法整備の難しさと、時間が係ることを上げています。
今回の震災瓦礫の広域処理は、行政が事業を行うために必要な法的根拠(根拠法)が存在しません。このことについて
ア)根拠法が無い事業できないのだから、関連法整備をしてから事業に臨むのが、
法治国家の原則で行政の義務である。
イ)緊急事態であるから、超法規的措置でやることに問題はない。
ウ)その他(
②「(仮)緑の防潮堤プロジェクト」の技術的問題点として、木質系がれきがメタンガスがを発生することが挙げられています。
しかし、提唱者の宮脇昭氏は環境省の質問に「かつて、木質材の地中埋設については、発酵熱やメタンガスの問題が議論されていたが、現実に行なったブラジル・アマゾンのベレンやマレーシア・ボルネオのビンツル、山形県酒田市などで輸入木材の樹皮など、木性の、いわゆる廃棄物を土に混ぜて形成されたマウンド上の森の再生に、我々はすべて成功している」と答え、技術的問題点がクリアされていることをご存知ですか?
ア)知っている
イ)知らなかった
ウ)その他(
4)北九州市ががれきを引き受けることについて
①広域化によるコストについて
国のがれき処理の総予算は1兆円を計上しています。
阪神・淡路や中越地震の時のがれき処理コスト2.2万円/tで計算すると、
がれき処理費は約5000億円で済みます。広域化すると輸送費がかかるので、
倍額の予算が計上されています。
以上について
ア)がれきは地元処理を優先し、処理コストを抑えそのお金は被災地の雇用、復興に
使うべきだ
イ)被災自治体が負担するわけでなく、国の補助金で賄うのだから多少高くなっても
かまわない。処理を急ぐべきだ。
ウ)その他(
②東北の被災地から最も離れた九州が引き受けることについて
ア)原発事故によってほとんど汚れていない九州地域は、避難者の受け入れや安全な食材の供給地として確保すべきだ
イ)全会一致で決議し、市長が先頭になって引き受けようというのだから協力したい
ウ)その他(
5)安全性の問題について
①宮城・岩手のがれきの汚染について
・宮城・岩手のがれきについて、牛肉や稲わら問題や、文部科学省の放射能汚染地図などから、環境省も汚染を認めている事実があります。
・そのうえで、今回は100Bq/㎏(セシウム134、137合計)以下のものを持ってくると
言っています。
以上の点について
ア)がれき全体の放射能汚染調査はされておらず、島田市のコンクリート混入事件に
見るように今後汚染がれきが混入し焼却される可能性は高い
イ)汚染がれきが混入される心配はない
ウ)その他(
②焼却場周辺の大気の放射能汚染について
北九州市はバグフィルターが付設されているので放射性物質は99.99%除去できると言っていますが、東京新聞(2012年1月21日号)では、環境省が十分な実験なく99.99%除去できると言ってしまったことや、バグフィルターメーカーが「放射性物質の除去は確証できない」と言ってることが記事になりました。
実際、私たちが各バグフィルターメーカーに問い合わせしたところ「放射性物質を捕獲する前提で製造していない。99.99%の除去を保証できない」と言っています。
これらの事実をご存じでしたか?
ア)知っていた
イ)知らなかった
ウ)その他(
③内部被ばくについて
4)-②の事実から、放射性物質で汚染されたがれきが焼却されれば、焼却炉の
煙突の煙から放射性物質が放出され空気が汚れることになります。
そのことについてお尋ねします。
ア)空気が汚れれば、呼吸によって放射性物質を体内に取り込み、
内部被ばくするので影響が心配だ
イ)例え、大気中に放出されてもわずかな量なので心配ない
ウ)その他(
④埋立てについて
放射性物質が焼却されると、それは焼却灰に濃縮されることが知られています。
焼却灰のうち、飛灰には数10倍~50倍、燃え殻(主灰)には10倍弱濃縮されます。
北九州市では、燃え殻(主灰)は、通常の海面埋立てを行い、飛灰は陸域部の管理 処分場に埋立てると言っています。
こうした放射性物質で汚染された焼却灰を埋め立て処分することについて
ア)放射能は数10年から何億年も毒性が持続し、海域に流出したなら影響が心配なので埋立てるべきではない
イ)水に溶けやすいセシウムのことを考え、雨を防ぐビニールをかぶせる工夫をしているので埋立て良い
ウ)その他(
6)風評被害について
①新潟県の泉田知事が、がれきの広域化は『コスト面』や『放射能汚染を拡大する』と
いう面でも反対して、『市町村に核廃棄物の処分場をつくるような国は日本しかない』
と言っているのを
ア)知っている
イ)知らなかった
ウ)その他(
②風評被害について、北九州市は「相談部門を設ける」「風評被害の対象となっている
食品を市民が食べて安全性を訴える」と言っています。
この風評被害対策について
ア)放射能が広がれば単なる風評被害でなくなり実害へ繋がる。
根本対策は受入れをやめることだ。
イ)市の風評被害対策は十分で賛同する。
ウ)その他(
7)健康被害対策について
市は、6月8日の新門司焼却場近辺の地元説明会において「市は健康被害が生じた時に、どのように責任を持ち補償を対策をするのか」という市民の質問に対し「今回のがれき受入れは安全であり、市として補償問題は考えていない」と答弁しています。
その一方で、健康被害が称した時の責任補償について国に要望していくと言っています。
この点について
ア)本当に安全と思うなら『責任をとり』『補償を約束する』と言えばよい
イ)市のいう安全性を信じたい
ウ)その他(
8)その他、政策やご意見等ありましたらご自由にお書き下さい
アンケートは以上です。ご協力ありがとうございました。