北九州がれき問題に動き出した議員たち⑦

 
10月2日 福岡市議会 寺島浩幸議員がひまわりプロジェクトメンバーと共に北九州市内の焼却場を視察。
その後、環境局循環社会推進課課長面談しました。
 


 

 
寺島議員は、広域処理の必要性について環境局に説明を求めましたが、「宮城県からお願いされているから」が唯一の回答で、鹿島JV問題などについては何も説明が得られませんでした。
「宮城が止めると言ってくるまでは止めない」「がれき受け入れは、北九州市議会、全会派一致で可決されていることである」「安全は確保されている。見解の相違だ」など、いつも通りの環境局の弁でした。

さらに、「空間線量だけでは安心できない、なぜ、持っているエアサンプラーなどをフルに使って放射能以外にも有害物質を測定しないのか?」の問いに対しては

「お金を必要以上に掛けたくない」いう姿勢でした。

「ガス状の気体やPM2.5など超微量浮遊物質は、バグフィルターなどスルーしてしまうので信頼できない」の質問については、
「PM2.5では、国も問題としているので、将来、頻度を高めて行く方針だが、まだお金が掛かり過ぎる」 との回答です。

環境省公表の「そらまめくん」では、PM2.5をリアルタイムで公開している自治体もあるのです。
環境都市北九州市 は、PM2.5を計測していますが、リアルタイム公表はお金がかかるからやらないそうなのです。
「どうしても数値を知りたければ情報開示請求すれば見られます。そうでなくとも一年後にはデータを公表しています」と言われ、一同びっくりしました。

北九州市の説明は、常に「国の責任理論」
市民の安全と環境保全は「お金次第」なのですね。
年間1200万円かけて市民のネット監視をするなら、そのお金を本当に市民のために使ってください。 
 寺島議員は、今後、同じく福岡市議会 荒木りゅうしゅう議員(みどりの党)呼びかけで生まれた超党派の 「広域処理に反対する議員連盟」にも賛同する予定です。
 
北九州市環境局で質疑する寺島議員
 
 
このように多くの議員(国会議員・県外議員・市議会議員。町会議員)が広域処理に疑問を持ち、焼却中止を求めて動いています。
 
しかし、北九州市議会の議員からは何の声もあがってきません。
私たちは、鹿島JV問題をはじめ、61名すべての議員に情報を提供をし、「不必要な広域処理をやめて、本当の被災地支援を」と訴えてきました。
しかし、国の決定事項に何の疑問も持たず、自分の頭で考えたり判断することを放棄しています。
全会派一致でがれき受け入れを可決した北九州市議会議員たち。
広域処理政策は破綻し、必要性がないどころか、税金の無駄遣いであることは明らかなのに、何の政策変更も取らないどころか、いまだ市民の声にまったく耳を傾けません。
 
来年1月は市議会議員選挙です。
北九州市議たちの政治責任はいったいどうなるのでしょうか。