「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」を応援しよう。本当に怖いアスベスト。広域処理にNOを!

都内ではすでに5箇所でアスベストが検出されています。
今すぐ焼却中止をさせなければ大変なことになります。
がれき広域処理という間違った国策の犠牲になるのは国民、未来ある子どもたちです。
「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」が東京二十三区清掃一部事務組合に緊急要請書を提出しました。
全国連携して広域処理に反対しましょう。

 2012年10月18日

東京二十三区清掃一部事務組合

管理者 西川太一郎  様


「女川町からのがれき受入・焼却の即時中止を求める緊急要請書」

ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク

                    
アスベストが東京都23区の5清掃工場から検出されています。時期は宮城県女川町のがれき受け入れと全く重なります。アスベストは国際的にも有害性が確認されており、日本全国で命を蝕む原因になっている有毒物質です。がれき全量検査が不可能であり、女川がれき由来でないことが証明できない以上、女川町からのがれきの受入・焼却は危険であり、即刻中止を要請します。


・アスベストは、髪の毛の約5000分の1と細く空気中に飛散・浮遊する物
質です。一度、人体に侵入すれば抜き取ることもできず、何年かたって中皮腫や肺がんなど重大な病気の原因になります。アスベストにこれが安全だというしきい値はありません。1972年にWHO・ILO・IARC(国際ガン研究機構)は石綿の発ガン性を警告しています。2005年のEUの全面使用禁止にいたるまで、各国が使用を禁止、制限しています。


・関西の旧クボタ工場からのアスベストの被害は、1キロ以上離れた近隣住民にも及び、何人も死に至っています。旧クボタ工場での“洗濯曝露“で、夫が作業服を自宅に持ち帰り、それを洗濯した妻が何年後かに被害者になっている例がたくさん出ている事実に目を向けて下さい。1999年、文京区さしがや保育園での園舎改修工事の際のアスベスト曝露事件は、今も委員会が続いています。阪神淡路大震災で復興事業に携わった労働者がアスベストで労災認定されています。清掃工場で働く労働者の命にも関わる重大な問題です。


・東京二十三区清掃一部事務組合のHPによれば、女川町処理施設において平成24年7月23日災害廃棄物の選別作業を確認し、アスベスト含有のおそれのあるものについては、手選別ラインにおいて確実に選別されていることを確認したということです。しかし、アスベストが目に見えない物質であることを考えれば、目視確認は基本的に不可能です。また、津波にさらわれたがれきが、海の中浮遊するさまざまな物質が付着する可能性があることを考えれば、アスベスト含有のおそれのあるものだけを除くことをもって、確実に選別されているとはとうてい言えません。有毒物質ががれきに均等に付着しているわけではありませんので、サンプル調査をもって安全を確認したということは意味をなしません。

・選別にあたる作業員ががれきに付着したアスベストを吸ったり、衣服に付着したりする可能性を考えれば、作業員自身もきわめて危険な状態に置かれているといえます。被災地で生き延びることができた人に想いを馳せて、アスベスト対策にもっと復興のための税金を使用することが、命を未来につなぐことです。

・アスベストに限らず六価クロム、砒素、放射能などの付着したがれきの全量検査は実質不可能であり、被災地での焼却はもとより、移動させて他の自治体で焼却することは論外です。税金の無駄遣いであるばかりか接触した人々の命と健康を危険にさらします。大気中に拡散されて外国に到達すれば国際問題になりかねません。


以上をもって、女川がれき受け入れ・焼却の即時中止を要請します。なお、アスベストがその安価性と有用性のため、わが国で大量に使用されてきた現実を鑑みれば、家庭ごみに混入している可能性も否めません。今後も継続して全清掃工場で定期的な検査(少なくとも毎月)を行ない、その結果を発表するよう要請します。公正を期すため検査は実績のある第三者機関にゆだねるべきです。


「ストップ!放射能汚染がれき首都圏ネットワーク」より
 ※(参考)大田区議会議員である奈須りえさんのご了解をいただき奈須さんのブログより、二十三区清掃一部事務組合からの回答の一部を引用させていただきました。

奈須りえさんのブログ アスベスト
23区の清掃工場の排気からアスベストが出たことについての「東京二十三区清掃一部事務組合」の回答
2012年10月03日 | Weblog

災害廃棄物の受け入れ、焼却に伴い、23区の清掃工場が「アスベスト」の測定を始めたところ、次々とアスベストが測定されています。

23区の清掃工場を管理・運営する「東京二十三区清掃一部事務組合」は、原因が特定できていないとしています。

そこで、清掃工場の排気からはアベストが排出されていることを受け、一部事務組合に懇談を申し入れましたが、受け入れられなかったため、アスベストセンターを通じ、文書にて次のような質問をしたところ回答を得ましたのでご報告いたします。

平成24年10月2日

・ 中皮腫・じん肺・アスベストセンター 永倉冬史 様
東京二十三区清掃一部事務組合 施設管理部技術課

3)今回検出されたアスベストの考えられる発生源はなにか-震災がれきに含まれているアスベストの可能性はないか。家庭ごみや事業系ごみ中に含まれている可能性はあるのか。


(回答)いずれの可能性も考えられますが、どちらが原因かは不明です。今後測定を繰返し、原因の究明を行っていきます。


10)アスベストが排ガス中から検出されたということは、バグフィルターを透過しているということであるが、バグフィルターの除去性能との関連で、今回の発表されたアスベスト粉じん濃度値をどのように考えているか。

(回答)現在、アスベスト検出の原因調査を実施していますが、検出の原因は分かっていません。また、バグフィルターの前後でのアスベスト測定で有意な結果が得られてい ないことから、バグフィルターの除去
性能についても不明であり、検出値との関連は分かっておりません。

11)使用中のバグフィルターに付着しているアスベストの分析は行っているのか。


(回答)行っておりません。現在は、ガス中のアスベスト測定を実施しており、その結果をみてから他の測定項目を検討します。