10月11日(木) 14時~福岡地方裁判所小倉支部にて
「被災地の真の復興を考える裁判(北九州がれき訴訟)」の第1回公判は207号法廷で開かれました。207号は小倉支部で一番大きな法廷です。
原告側弁護士は斎藤利幸氏。早くから市民とともに震災がれき広域処理問題に取り組んできた「がれき弁護士」です。
被告側弁護士は北九州市側の弁護士2名、宮城県側弁護士1名でした。
特別傍聴席には原告10人、被告8人(主に北九州市職員)が座り、傍聴席には原告を含む60人余り、メディア関係の記者14人が詰め掛けました。
この日は、原告242人のうち、九州ひまわりプロジェクト代表、村上さとこら4人が口頭陳述を行いました。
この裁判は単にがれき訴訟ではなく、これからの日本の在り方を問う裁判であること、放射性物質を拡散させてはいけないという原理原則に反していること広域処理の不必要性、広域処理にかかる多大な税金をゼネコンではなく本当に困っている被災地の人々に直接使って本当の復興支援をして欲しい思いなどを伝えました。
また、これからの西日本の役割は、3・11後、奇跡的に汚染されなかった空・大地・海を守り、がれきではなく人を受け入れること、被災地に安全な食べ物を供給していくことだと訴えました。
被告の宮城県は「安全であり問題ないと考えている」とし、北九州市は「原告の住民の訴えの趣旨が不明」として請求の認否等を保留しました。
次回は12月5日午前11時から電話会議方式の予定です。
次回は12月5日午前11時から電話会議方式の予定です。
公判に続いて開かれた記者会見にも、80人ほどの市民や記者が参加しました。
また、この席で、市民グループ代表として村上さとこが1月に行われる北九州市議会議員選挙へ無所属で立候補する意向を表明しました。
今回のがれき受け入れは61名の市議全員起立で可決されました。
村上さとこは、「放射性物質やその他の化学物質を拡散・焼却・埋立てされることの危険性、石巻ブロックのがれきは全量が鹿島JVに委託され北九州市に持ってくるがれきはないこと、それは二重契約で違法であること」など、北九州市と宮城県に出した警告書を出して訴えても、61名の市議たちは「がれき受け入れは絆」「宮城県が受け入れてくれといったから受け入れている」と、市民の声に耳を傾けなかったことを例にあげ、「本当の市民の声を市政に届ける橋渡し役になりたい」と述べました。
また、「がれき問題は氷山の一角に過ぎず、市民の代弁者を議会に送らない限り今後も同じような問題が起きる、この選挙は市民の民主主義獲得運動である」と強調しました。
これは、市民による市民のための手作り選挙なのです。
私たちは、一日も早い焼却中止求め、今後も運動を継続していきます。
【記者会見する斎藤弁護士と市民】写真提供 杉山正隆 http://www.facebook.com/drms38?ref=ts&fref=ts |
立候補表明をする村上さとこ(左) 後援会・村上さとこサポーターズの北川喜久雄医師(右) |