14日、北九州市に、このようながれきが運ばれてきました。木質系を中心とした可燃性がれきだそうですが・・・。
北九州市は、5月の試験焼却後、市民の強い抗議でやっと説明会を開催しました。
そこで最初「木質がれきのみ30センチに断裁して持ってくる。洗って乾かしてから持ってくる」と言っていましたが、いつのまにか「木質系の可燃性がれき。洗いません」に変わっていました。
初期の説明会に出席した市民は、今でも「きれいに整った形の木質系がれきのみ、洗って乾かして、きれいな状態で持ってくる」と思っているでしょう。まるでチップ材のように。
北九州市は言うことがコロコロ変わります。詐欺師のようです。
そもそも木質がれきはリサイクル可能材として被災地でも需要が高いのです。
お金になるものを燃やしている場合ではありません。
運ばれてきたがれきを実際に取材した記者に聞きましたが、ビニールやら何やら混合していて「え?木質・・・?」というような状態だったそうです。「放射能の被害の前に、アスベストや六価クロムの被害が出るだろう」と。
写真のように、がれきを勢い良くドサドサ落としせば、放射性物質が混じった埃も舞います。
現場作業員の方々の健康被害は相当なものでしょう。
島田市では、本焼却に入った途端、80キロのコンクリ塊が混入していてコンテナごと送り返すという事態になりました。
北九州市で本焼却が始まるのは17日からですが、公募で選ばれた市民が放射能測定できるのは26日からです。
なぜなのでしょうか?
すぐ計測されるとまずいことでもあるのでしょうか?
私たちは、このようながれきを「震災廃棄物」と呼ぶことに大きな違和感を感じます。
がれきの中には、宮城県の大切な方のご遺体の一部が入っているかもしれません。思い出の品々が入っていることでしょう。
それが利権の温床となり、はるばる1400キロも離れた北九州市に運ばれ、一般ゴミと一緒に焼かれ、埋め立てられる・・・許せない暴挙です。
私たちは、被災地での焼却にも反対をしています。
がれきは被災地で、人々の命や財産を守る「いのちの森の防潮堤」や、震災の歴史を伝える「津波記念公園」にするのが一番良い案だと思います。